中村です。梅雨に入ると増えてくるのが低気圧時の頭痛。
比較的女性の方が多いと思われますが、なぜ痛みが出るのか?
症状が出た時の対処についてなど。少し深掘りしていこうと思います。
天気痛の背景
天気が悪いと頭痛・膝・肩が痛む。
このような慢性痛の症状が出る方が約25%いると言われています。
「痛みと気圧」どのような関係性があるのでしょうか。 結論から伝えると、、、低気圧は交感神経の活動を高めることで痛みを増強させます。
天気痛のメカニズム
①低気圧が出現すると耳(内耳)で気圧が下がったことを感知します
②その情報が脳に到達することで交感神経の活動が活発になります
③この神経が活発になるとノルアドレナリンという物質が放出されます
④この物質が血管を収縮させる事で血液中にある発痛物質が血管内で滞ります
⑤それが痛みとして感じる
もっと細かく身体の中で起こっているのですが深掘りしすぎると訳が分からなくなるので今回はここまでで簡潔にメカニズムについてお伝えさせて頂きます。
※交感神経=心拍数を上げたり、ハラハラドキドキしている時に活発になる神経
※ノルアドレナリン=興奮を伝達する化学伝達物質
頭痛の注意点
よく出る症状として頭痛があると思います。ただ頭痛、1つとっても原因は様々です。
頭痛というのは一次性頭痛・二次性頭痛に分類されます。
一次性頭痛は命の危険がなく含まれるものとして、今回の天気痛・偏頭痛・緊張型頭痛など二次性頭痛は命の危険があり含まれるものとして、くも膜下出血・脳腫瘍など
天気が悪い時の頭痛は一次性頭痛だと勝手に思い込むのではなく、今までと痛み方が違ったり、普段から頭痛が出ていない方でも雨だからとか、疲れが溜まっているだけだと思い込むのは注意が必要です。
怖がらせている訳ではありませんが頭痛には命と直結する事も多々あるので伝えさせて頂きました。なのでいつもと違う違和感を覚えたのであれば医療機関の方へ一度伺って下さい。
この事を頭の片隅に入れて頂ければ幸いです。
低気圧時の頭痛を和らげる方法
メカニズムの所で伝えさせて頂いたように気圧が下がると耳(内耳)でそれを感じ取ります。
ですので、耳の周りの血行が悪くなると、内耳が浮腫んで過敏になり、天気痛に繋がりやすくなります。なので耳周りの血行を良くする事が効果的な予防になります。
耳のマッサージ
両耳を両手でつまんで上下や横に引っ張ったり、つまんだまま大きく円を描くようにゆっくりと回したりしましょう。
耳の周りをほぐす事によって血流がよくなり、内耳の状態の改善に繋がります。マッサージは症状が出る前に取り入れて頂くのが理想です。
お出かけ前にぜひ、やってみて下さい!
まとめ
耳からの情報が脳に行き、交感神経が働き興奮を伝える化学物質が血管を収縮させ、そこで発痛物質が滞る事で痛みが出現する。
頭痛には命と関わるものと、関わらないものがあるため、いつもと何か違う違和感などを覚えたのであれば医療機関を受診する。
いかがでしたでしょうか?
これからの時期、たくさんの方が悩まれる所だと思います。
予防できるところは日頃のケアを取り入れて頂きながら乗り越えていきましょう!