山内です
紅茶含めお茶全般を美味しく淹れる為に重要なことの一つに【水】があります。そんなお水について、どのくらい意識して取り入れていますか??
基本的にTEAを淹れる時には、ペットボトルのお水よりも水道水をオススメします。
ペットボトルに比べ水道水の方が酸素を多く含んでいる為、TEAを美味しく淹れることが出来るとされているからです。
では、そんな水道水についてTEAの視点から深掘りしてみましょう
水道水
お家の水道水について知ってますか?
お家で蛇口をひねるだけで、当たり前にきれいなお水が出てくる日本ですが…
皆様は水道水をそのまま飲んでいますか??
それともやっぱり飲むには抵抗があり、ペットボトルやボトルサーバーのお水を飲んでいますか??
私は、主にペットボトルではなく水道水を飲料水に利用しています。
念のために浄水器をつけて、浄水後に飲料水として利用していますが、同じ市内の方でも未だに浄水器を付けず、そのまま利用してる家庭も多いように見受けられます。
自然豊かな地方だからこそかもしれませんが、浄水器を付けなくても飲めるお水が出るのは本当に有難いです。
そんな有難い地域なのですが…同市内で引越しをした際にお水の味の違いに悩んだことがあります。
今までごくごく飲めていたのに、引越後にはごくごく飲めなくなったほどです。
この差がどうしても気になり、地域の水道企業団に問い合わせてみたところ、引越し先の水道水が前居住地に比べて3倍の硬度(硬度140mg/L前後)だったことが判明したのです!
当たり前に軟水だと思っていたのに中硬水だったなんて!!
同じ市内なのに、浄水場の違いでこんな水質の差があったなんて!!!
これには本当にビックリしました!!
日本の水道水
日本の水道水は軟水で美味しい?
実体験で硬度の違いを経験したことをきっかけに、改めて日本の水の硬度について調べると…
日本のお水=安全で軟水 というイメージだと強いのですが
意外なことに関東のお水は硬度が高く中硬水レベルのところが多かったり、軟水と設定されている我が家の地域も、実は中硬水だったりするようなのです。
知らないだけで、軟水ではない場所も意外に多いのかもしれませんね。
TEAは水の影響を大きく受けるので、日常的に使う自宅の水道から出てくるお水がどのような水なのか、まずは一度調べてみるのも大切なのかもしれません。
どんなお水がTEAに向いてる?
同じ日本でも硬度の違いがあることが分かったところで…
TEAを淹れるときはどのようなお水を使えばいいでしょうか?
答えは【軟水】になります。
軟水で淹れたTEAは?
何故、軟水で淹れた方がいいかというと…
軟水はミネラル含有量が少ない為、TEAの味や香りに影響を与えずに茶葉本来の味わいや香りを引き出してくれます。
特に日本茶や春摘みのダージリンなど繊細な茶葉を淹れる時や、ストレートで飲みたい時は、軟水で淹れると雑味がなくクリアに淹れることが出来るので、軟水を選んでおくと美味しく仕上がるというわけです。
硬水で淹れたTEAは?
では反対に硬水で淹れると、どのようなTEAになるかというと…
硬水はミネラル分が豊富な為、TEAの成分が溶け出しにくくなり、旨味・渋味・苦味・甘味の絶妙なバランスが崩れてしまいます。
更に、ミネラル分がTEAに含まれるタンニンと結合し水色(すいしょく)が少し暗めで濁ることがあります。
これらのことにより、香り、味わい、見た目の面からトータル的に見ても、硬水はTEAに向かないとされているのです。
硬水でTEAを淹れてはダメ?
しかし…だからと言って、絶対に硬水淹れるのはタブー!というわけではないと、個人的には思っています。
例えば、
●綺麗な水色のほっこりミルクティーを飲みたい
●優しい味わいで飲みたい
●香りが強すぎて飲みにくいフレーバーティーの香りを和らげて飲みたい
●カフェインを抑えたい
こんな時にはあえて硬水をチョイスしたりします
ミネラル分のせいでTEA成分が出にくくなってダメ!ではなくて
ミネラル分のおかげでTEA成分が抑えられて優しくなったり、
ミネラル分のおかげで水色が暗くなることによりミルクティーがいい水色になったりするわけなのです。
お水を選んでベストな状態にするのも大事ですが、時にはお水にTEAを合わせていくことで更に自分に合ったTEAを選ぶ幅が広がったりしますよ。
まとめ
今回はTEAを淹れる時に大切な【水・水道水】について深堀してきましたが、お水に興味を持っていただけたでしょうか?
これをきっかけに、日常に取り入れているお水について調べてみたり、茶葉を固定して様々なお水で淹れてたりしながら、好みのTEAを見つけてみて頂けたらな…と思います。