山内です
過去のコラムでは紅茶を淹れるための道具や効能などにについて触れてきましたが、今回は世界三大紅茶についてまとめてみました!
紅茶にも様々な種類がありますが、まずは世界三大紅茶から紅茶のコトを深掘りして興味を持って頂けますように!
世界三大紅茶とは?
世界三大紅茶の知名度
世の中には様々な三大〇〇が存在しますが、紅茶にももちろん三大が存在します。その呼び名も様々で、世界三大紅茶・三大銘茶などと言われます。
基本のレッスンの一番初めに、必ずと言っていいほど三大紅茶を知ってるかを尋ねるのですが、その際に出てくる紅茶名は実際の答えとは違っていることが多い印象があります。
一般的に有名な紅茶=世界三大紅茶ではないという事ですね
世界三大紅茶は何?
では、具体的に世界三大紅茶は何を指しているのかというと…
●Darjeeling ダージリン(インド)
●Uva ウバ(スリランカ)
●Keemun キーマン/キーモン/祁門(中国)
以上の三銘茶になります
ダージリンは必ず挙がる名前なのですが、他の二つは挙がらない事の方が多いです。初めて聞いた…という方も多いのではないでしょうか?
三大紅茶それぞれの特徴
三大紅茶に挙げられるくらいなので、紅茶それぞれに特徴的な風味や香りがあります。
具体的にそれぞれの特徴をまとめてみると…
●Darjeeling ダージリン(インド):インド北東部のダージリン地方で生産される紅茶。
ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュ、オータムナルの3つの収穫時期によって、それぞれ異なる味わいが楽しめ、通な方に好まれる紅茶です。ファーストフラッシュは新茶の清々しい香りと花の香りやアミノ酸を感じる青のりのような旨味が特徴で、セカンドフラッシュは芳醇な香りと厚みが増した味わいにマスカットのような残り香が特徴。オータムナルは丸みを帯びた深いコクに甘みが増した少し温かみの感じる味わいが特徴です。高級感や繊細さ、フルーティーな香りや味わいから、紅茶のシャンパンと呼ばれていたりします。
●Uva ウバ(スリランカ):スリランカのセイロン島南東部で生産される紅茶。
花のような優雅な甘い香りとメントールのような爽やかな香りを併せ持ち、シャープな渋みとのバランスが良い茶葉。
特に7月から9月あたりに収穫されるクオリティーシーズンのウバは【ウ バ・フレーバー】と呼ばれるメントール系の爽やかな香りと刺激的な渋みが特徴で、他の紅茶にはない独自の味わいになります。
私自身も初めてクオリティーシーズンのウバを入手した際には、湿布を貼った方が茶葉をパッキングしたのじゃないか!!?と疑うぐらいの個性的な香りだったのを覚えています笑
以前、テレビ番組でマツコ・デラックスさんがこの茶葉の香りを嗅いだ時には『ババァ汁の香り』って表現されていて…思わず吹き出しました。
ただこの香りは、好きな人はかなり深くハマる好みがはっきり分かれる茶葉になります。
●Keemun キーマン/キーモン:祁門(中国):中国の安徽省祁門県で生産される紅茶。
茶葉の外観は細く美しく整った形状で、バラや蘭のような芳香とほのかなスモーキーな香りが特徴。渋みが少なく甘く芳醇でミルキーな味わい。その香りと水色、味の深さと豊かさから紅茶のブルゴーニュと呼ばれていたりします。1915年にパナマで開催された太平洋万国博覧会で金賞を受賞し、世界的に有名になった茶葉。
三大紅茶の中では一番知名度の低い茶葉かと思いますが、様々な飲み方に対応できる茶葉でお食事にも合いやすく個性的なので、個人的にはオススメし易い茶葉です。
まとめ
以上が世界三大紅茶、三大銘茶のご紹介でした。
なぜこの三銘柄茶が世界三大紅茶になるのかは諸説あるようですが…唯一無二な個性があることが重要なポイントだったのだと考えます。
そしてもう一つ、なぜ世界的に有名な【アッサム】が三大銘茶に入っていないのかという点ですが…
●アッサムは、紅茶の歴史の中で比較的新しい産地であること
●アッサムは、世界最大の紅茶産地で流通量も多く、希少性を感じられ難い
●アッサムは、ストレートよりもミルクティーに向いてる茶葉が多い
(ストレートで頂く繊細さや美味しさを基準に判断している為)
これらの理由から三大銘茶に含まれていないのでは?言われていたりします。バランスよく各国から1銘柄づつチョイスされているので、何かまた別の理由もあるかもしれませんが…笑
そして、あくまでも個人的な統計ですが…今までの経験上、血液型がA型の方はダージリンのファーストフラッシュを好む方が多く、O型の方はキーマンを好む方が多かったりします。
あくまでも個人統計ですが…これらを参考に、まずはエッジの効いた世界三大紅茶を愉しみ、紅茶の美味しさにハマって頂けたら嬉しいです!