寝違え

朝起きると、首の後ろから肩にかけて痛みが強く出ている寝違え。
誰もが1度は経験した事はあると思います。
今回は寝違えについての知識をお伝えさせていただきます。

寝違えとは

 まず寝違えはケガ(外傷)ではなく、首の筋肉や腱膜の炎症に分類されます。首が痛んで一定方向にしか動かせない事もあり日常生活に大きく支障をきたします。

 症状が悪化すると頭を支える首回りの筋肉が硬くなり、痛みだけでなく違和感が慢性化したり、頭痛、めまいなどにつながる原因になります。

寝違えの原因

 主な原因は睡眠時の姿勢です。

 不自然な姿勢で眠り続けると一部の筋肉が阻血という血液が筋肉に供給されない状態に陥り、結果として寝違えを引き起こしてしまいます。

 通常は無意識に寝返りを打って、首に負担のかからない体勢に戻りますが、寝ている場所が狭かったり、枕が合わないと不自然な体勢のまま眠ることで上記のような状態になり症状として発症します。

寝違え時にやってダメなこと

 冒頭にお伝えしたように寝違えは炎症が起きています。

 炎症所見が見られる時にチェックしないといけない5つの徴候があります。

①発熱(熱を持つ)

②腫脹(腫れる)

③発赤(赤くなる)

④疼痛(痛み)

⑤機能障害(動かせない)

これら1つでもあるとまずやっていただきたいのがアイシングです。あとはグリグリするようなマッサージも控えましょう。

 マッサージをすることで血流がよくなるのでかえって、炎症が強くなる恐れがあります。

 アイシングをする時の注意点は氷や保冷剤を直に当てるのは凍傷の恐れがあるので禁物です。必ずタオルに巻いて使いましょう。時間は10分ほどで大丈夫です。

予防に良い習慣

 筋肉が硬いと寝違えのリスクが上がるので、体をしっかりと温めて柔らかくする事が予防につながります。40度ぐらいのお湯に20分ほど浸かりながら体の中からしっかりと温めましょう。

 これは寝違え予防だけでなく良質な睡眠に繋げる為にもぜひ、やってみて下さい。

 あとは枕。

 これに尽きます。高すぎる枕は首の骨に負担をかけやすくなるので、頻繁に寝違えや起床時の首への違和感がある方は一度見直ししてはいかがでしょうか。

寝違えに効くツボ

後渓(こうけい)

 手を握ったとき、小指側の付け根に「シワ」ができます。そのシワの先端近くにあるツボになります。

後渓

養老(ようろう)

 小指側の手首にある骨の下側でやや薬指寄りにあるくぼみにあるツボです。

養老

 これら2つのツボは寝違えだけでなく肩こりや目の疲れにも効くツボと言われているのでセルフケアとして取り入れてみて下さい!

まとめ

 いかがでしたでしょうか?

 年に1回はなる方が多いと思われる寝違え。

 炎症の症状になるので時間が解決してくれる所にはなりますが、正しいケアをして1日でも早く痛みの苦しみから免れたらなと思います!