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山内です。
どんどん寒さが厳しくなってくると、暖かい室内にこもりたくなりますね。
基本的にインドアな私は年中おうちから出たくない性分ですが…笑
そんな引きこもりたくなる時期に、身体を温めてくれる紅茶を基本ルールで丁寧に淹れて愉しんでみませんか?
是非、前回ご紹介したツールを使って一緒に実践して頂けたら嬉しいです!
寒い時期にスタートするにはピッタリの大人の趣味だと思います
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基本のルールとフロー
紅茶を美味しく淹れるには、基本となるルールがあります。
そのルールが【ゴールデンルール】
”ゴールデンルール”はイギリスで古くから伝わるルールなのですが…
アメリカのW・H ユーカースという人が「オールアバウトティー」に書き記したのが始まり。
例外もありますが、紅茶は緑茶などと違って一煎目のみを愉しみます。
一煎のみだからこそ、しっかりとした手順で美味しく淹れることがより大切になるわけです。
では具体的にゴールデンルールとはどういうルールなのでしょうか? 実際に淹れていく流れとともに見ていきましょう。
ゴールデンルールの内容
【Golden rule ゴールデンルール】
1. 良質の茶葉を使う
2. 新鮮な沸騰している湯を使う
3. ティーポットを温める
4. 茶葉の分量を量る
5. 茶葉を蒸らす時間を待つ
以上がゴールデンルールの中身になります
作業の流れとともに具体的に見ていくとコチラになります
(良質な茶葉の準備は事前に)
2.新鮮で沸騰している湯を使う
まず重要になってくるのがお湯について。
やかんに汲みたての水を入れて沸騰させていきます。水面に5円玉くらいの泡がボコボコ出ている状態くらいまでしっかり沸かすのがポイント。
●汲みたての水をオススメする理由
紅茶は軟水で淹れた方が香り高く、雑味が出にくくなる為、特にストレートで飲みたい場合は軟水をチョイスすることがオススメです。
日本は軟水に恵まれているので、汲みたてで空気を多く含んでいる水道水(浄水したものがベスト)を使用することがベターになります。
●沸騰状態をオススメする理由
お湯の温度は基本的に沸騰直後(100℃)のものがよく、温度が高すぎても低すぎても紅茶の香気成分が上手く出なくなってきます。しっかり沸騰しているお湯を勢いよく注ぐことで対流が発生し、茶葉がポットのなかでよく動き、美味しい成分がしっかり抽出されていくのです。
この茶葉の対流が”ジャンピング”と言われる現象で美味しく淹れられている指標となります。
注意:鉄分の含まれたポットは避けましょう
お湯を沸かす際のやかんや、ポット、サーバーに関しても鉄分を含む物は避けましょう!!
鉄分を含むポットを使用すると、紅茶のタンニンと鉄分が化合して香味を損ない、紅茶の水色を黒っぽくしてしまいます。数年前、フランスのTEAメーカーさんが岩手の南部鉄器の色付き鉄瓶を扱い始めたことをきっかけに、人気に火が付きました。
鉄を使うのはダメなのに、なぜだろう?と調べてみると…
そこで販売されているカラフル鉄瓶は、内側にコーティング処理を施している鉄瓶だったのです。
鉄瓶は鉄を抽出できるからこその鉄瓶なのですが…完全にビジュアル遣いのために加工された鉄瓶だったというわけですね。カラフルな鉄瓶でのTEAタイムもまた素敵ですし、保温性も高いかと思いますのでコーティング処理している鉄瓶でしたらチョイスも可能です。
3.使用する順番に茶器類を温める
次に重要になるのが茶器を温めること。
沸騰途中のお湯などを注ぎ、使用する茶器を順番にを温めます。ここでしっかり茶器類を温めておかないと、紅茶を抽出する際の湯温が下がってしまいます。
4.茶葉の分量を量る
ここで、しっかり温めたポットに茶葉を入れていくのですが、量をしっかりはかり、杯数分に応じた茶葉を入れます。
紅茶1杯にティースプーン1杯(2~3g)の茶葉が基準になりますが、性質や形状に応じて調整します。具体的には細かい茶葉は中盛、大きい茶葉は大盛にするのがポイントです。
5.茶葉を蒸らす時間を待つ
次に沸騰したてのお湯を勢いよく杯数分注ぎ、すぐにフタをして蒸らす。
蒸らし時間は2.5~3分が基準ですが、この時も茶葉の性質や形状、好みに応じて調整が必要となります。
+α.ひとかきを忘れない
蒸らし時間が来たら、ポットの中を長めのスプーンで軽くひとまぜして濃さを均一にします
+α.茶漉しを使ってしっかり注ぐ
茶濾しで茶ガラを濾しながら、濃さが均一になるようにもう一つのポットに注ぎます。この時“ベスト・ドロップ”“ゴールデン・ドロップ”と呼ばれる美味しさが濃縮された最後の一滴までしっかり注いで完成です。
まとめ
紅茶を淹れるのは敷居が高いと思われがちですが、以上の流れを取り入れると、スムーズに美味しい紅茶を淹れることが出来ます。
そして、ゴールデンルールの中に潜んでるキーワード
【ジャンピング】【ベスト/ゴールデン・ドロップ】を意識すると更に美味しい、ワンランクアップの紅茶を淹れることが出来ます!
是非皆様もチャレンジしてみてください!