木下です。中学校では2012年より男女共に「現代的なリズムのダンス」が授業に加えられました。ダンスのジャンルでいうところのヒップホップです。
親御さんとしては、
「ヒップホップなんて学校でどうやって教えるの?」
「先生も大変そう。踊れるの?」
「うちの子がダンスなんて、大丈夫かしら?」と心配に思う方も多いでしょう。
子供との会話についていくためにも、授業の内容について、少しは知っておきたいですよね?
ここでは、ダンスを必修化した中学校で、どのような授業が行われているのかご紹介していきます。
中学校のダンスは3つのジャンルから選択できる
中学校でダンスが必修化されたといっても、生徒は3つのジャンルの中から好きな踊りを選ぶことができます。
- 創作ダンス
- フォークダンス
- 現代的なリズムのダンス
創作ダンスやフォークダンスは馴染みがありますよね?それぞれの特徴をみていきましょう。
創作ダンス
創作ダンスは、3つの中で最も自由度の高いダンスです。自分が思いついた動きを話したり、相手の考えを汲み取ったりすることで、オリジナルの作品ができる楽しさを味わうことができます。
フォークダンス
フォークダンスは、さまざまな国の文化や伝統を感じられる学びの多いダンスです。
広い意味でいうと、日本の盆踊りや阿波踊りなどもフォークダンスに含まれます。ステップが大方決まっているので、ダンスが苦手な生徒でも取り組みやすいのが特徴です。
現代的なリズムのダンス
生徒たちに圧倒的な人気を誇るのは、現代的なリズムのダンスです。流行りの曲や振り付けが踊れるので、生徒たちの積極性も高いのが特徴です。リズム感を養いながら体全体で表現することで運動能力の向上が期待できます。
授業ではかっこよく踊ることよりも、仲間と踊る一体感や爽快感を感じられるよう進めていきます。
中学校のダンスの授業って何をするの?
中学校のダンスの授業では、地域のダンススタジオのインストラクターが講師として入っている場合も多くあります。その場合はリズムの取り方から本格的なダンスを学べますが、各学校の取り組みや状況によって差が出るところです。
ヒップホップのリズムはダウンとアップが基本です。2つは正反対のリズムの取り方で、ダウンの場合は体を沈ませるようにしてリズムを取ります。
【動画1:ダウンのリズム】
アップは反対に体を上へ押し上げるようにリズムをとります。
【動画2:アップのリズム】
まずはリズムの取り方から始め、基本的なステップであるランニングマンやトゥエル・ロックを学びます。
発表では流行りの楽曲などを使い、決まった振り付けとグループごとのオリジナル振り付けを合わせてダンス作品を披露します。
フォーメーションなど考えたこともない生徒たちだからこそ、個性的な作品ができます。ぎこちなくてもエネルギッシュに楽しく踊れればOKです。
ダンスは習っておいた方がいいの?
中学校のダンスの授業は、うまく踊れるかを重視するものではありません。「恥ずかしがらずに元気よく踊れているか」「音楽に合わせて動けているか」「チームとして何か役割を果たせているか」など、総合的に評価されます。
ダンスの技術は、言ってしまえばアイドルの振り付けをちょっと真似できれば十分なくらいです。球技や陸上など他の種目と同じように、子供が興味を持ったら習ってみるのがいいと思います。
ちなみに学校の先生の中には、インストラクターのスタジオに通ったり、部屋の窓を鏡代わりにして練習したりする熱心な先生もいますよ。
まとめ
中学校のダンスの授業では、上手く踊れることよりも、リズムに合わせて元気よく動けているかが重視されます。ぜひお子さまに「ダウンとアップのリズムがあるんでしょ?」と話しかけてみてください。きっと驚くと思いますよ!