手作り弁当で食中毒をおこさないコツ

弁当

編集長です。暑さで弁当が傷まないか気になりますが、コンビニ弁当も大きく値上がりしていますので家計的にも弁当を持参したいところです。今回は食中毒にならないためのコツをご紹介します。

調理前や調理途中に手を洗う

 特に、手や指に傷がある場合は、傷があるところに黄色ブドウ球菌が多くついているそうです。また、料理初心者は知らずにやりがちですが、生の肉や魚介類、卵を触った後は、都度、手を洗うと生の材料に付着している菌やウイルスや微生物を他の食材に移すことを減らせます。これは、肉はしっかり火を通さなきゃと注意しますが、火を通さないレタスやトマトなどに付着させてしまうと熱処理できないので食中毒を招きかねません。

弁当箱と小分けカップ

 弁当箱を洗うときには、面倒ですがふたのパッキンは外して洗いましょう。また、しっかり乾かしてから使うのが原則です。小分けカップはシリコン製の製品を使う方もいると思いますが、夏場は使い捨てのものをお勧めします。

洗う食材・洗わない食材

 野菜や果物、魚介類は流水(蛇口から出る水)で良く洗います。肉は洗うと菌などが飛び散るので洗ってはいけません。

食中毒の原因と加熱の目安時間と食材

 【ノロウイルス】 85-90℃で90秒以上加熱で死滅。

 食材は二枚貝(特に生カキ)。ノロウイルスに感染している人が食材に触れた場合に感染することもあります。

 【腸管出血性大腸菌(代表的なものはO157)】 75℃で60秒以上加熱で死滅。

 食材は国内では牛肉、カイワレ大根、キャベツ、そばなどがあります。

 【カンピロバクター】 75℃で60秒以上加熱で死滅。

 食材は生や加熱不足の鶏肉です。それに加えて鶏肉を調理した際に他の食材に移してしまうという二次感染が指摘されています。

 【サルモネラ属菌】 75℃で60秒以上加熱で死滅。

 原因食材は卵、およびその加工品。鶏肉、うなぎ。それに加えて調理した際に他の食材に移してしまうという二次感染が指摘されています。

弁当箱の中の水分は細菌が増えやすくなる原因

 ご飯やおかずが温かいうちに盛り付けてふたをすると上記が水分となります。汁気のあるおかずは水分を良く切ります。野菜や果物を洗った水もよく切ります。

作り置きのおかずを入れる時は

 当日調理をすることが基本ですが、作り置きのおかずや晩の残り物を入れる場合は弁当箱に入れる前に電子レンジなどで充分に再加熱してから盛り付けます。

持ち運びのかばんと置き場

 保冷バックに入れることがお勧めです。勤務先や現場休憩所などで冷蔵庫があれば保冷バックから出して冷蔵庫に入れます。
 現場仕事などで車のエンジンを切った状態で車の中に弁当を置いて作業をする場合は、シートの上に置くよりも足元に置いておいた方が良いです。日も当たりにくいですし、車の天井からも熱が移ってきますので。ペットボトルのお茶や保冷材など冷たいものがあれば弁当箱の上に置いておくと良いです。

食べる前には手を洗いましょう

 弁当を作るときに問題がなくても、手に菌がついていては台無しです。

家に帰ったら

 できるだけ早く弁当箱を洗って乾かしましょう。